雑草は生命力が旺盛なので、あっという間に増えて驚かされることがあります。
しかし、コツコツ手で草取りをしている時間もなく、除草剤を撒くとペットや庭木に影響がありそうで心配だという方が多いです。
そんな中、注目されているのが雑草に熱湯をかけて枯らすという方法です。
この記事では、雑草に熱湯をかけて除草するメリット・デメリット、その方法や注意点、その他の効果的な雑草対策について紹介します。
雑草に熱湯をかけて除草するメリット・デメリット
雑草に熱湯をかけると枯れる理由を説明し、そのあと雑草に熱湯をかけて除草するメリットとデメリットについて紹介します。

雑草に熱湯をかけると枯れる理由
雑草に熱湯をかけると枯れる理由は、
熱湯の高温度が植物の細胞を作っているタンパク質を変化させるからです。
高温にさらされた植物細胞は、まず膜の構造が変化します。その後、有機酸などの内容物が細胞から漏れ出して、その状態が続くと細胞死するとされています。
細胞を形成するタンパク質が変化することによって
細胞の仕組みが壊れて、細胞機能の維持や新しい細胞の生成ができなくなって枯れてしまうのです。
雑草に熱湯をかけて除草するメリット
雑草に熱湯をかけて除草するメリットは、
熱湯を沸かすだけなので簡単に準備ができて、除草剤散布に比べて費用がかからない点です。
広い範囲でなければ、ヤカンか湯沸かしポットがあれば十分で、特別に何かを用意するという必要がありません。
薬剤を使用しないので環境にやさしいということもあります。薬剤散布は、風向きによっては思わぬ方向にかかってしまうことがあって心配ですが、熱湯であればお子様やペットがいても安心です。
雑草に熱湯をかけて除草するデメリット
デメリットは、雑草に熱湯をかけても地中の根まで枯らすのは難しいので、しばらくするとまた雑草が生えてくる可能性があることです。特に多年生の雑草を根まで枯死させるのは難しいです。
熱湯を沸かして容器に入れ、家の中ら庭まで何度も往復するのは手間がかかるうえに火傷をしてしまう危険性があります。
大切に育てている植物に熱湯がかかってしまったり、土壌に良い効果を与える微生物に悪い影響を与えてしまったりするリスクもあります。
雑草に熱湯をかけて除草する方法とコツ
ここでは、雑草に熱湯をかけて除草する際の方法と効果的に行うためのコツを説明します。

雑草に熱湯をかけて除草する方法
雑草に熱湯をかけて除草する方法は、とても簡単です。ヤカンまたはポットでお湯を沸かしたら、ステンレス製のような耐熱性のあるジョウロに熱湯を移し替えます。ジョウロが用意できなければ、直接ポットからかけてもいいです。
上手くやるコツは、とにかく沸騰した温度に近い熱湯を除草したい雑草にまんべんなくかけることです。
根元まで枯らすために、熱湯が土にしみ込むまで、しっかりかけてください。
使用する熱湯の温度と量
確実に除草するためには、熱湯の温度が非常に重要になります。特に根まで枯らしたい場合は、
いかに沸点温度(100℃)に近い状態で根まで届けるかがポイントです。
熱湯の量は、除草したい雑草の面積で変わります。対象となる雑草に全体的にまんべんなくかかっているかを目安としてください。
熱湯を使う雑草対策におすすめなのは、アスファルト舗装の割れ目やキワ、インターロッキングの目地などから出てくる雑草です。除草剤を使うほどでもなく、手では抜き取りにくい場所なので、一度試されてみてはいかがでしょうか。
雑草に熱湯をかけて除草する時の注意点
雑草に熱湯をかけて除草する時、特に注意していただきたい点を2つ紹介します。

火傷に気をつける
特に注意してほしいのは火傷です。おそらく、家の台所から庭までの距離を何回か往復することになるので焦らずに運んでいただきたいです。熱湯が高温のうちに雑草にかけたいといっても、火傷をしてしまっては意味がありません。
万が一のことを考えて、腕や手指、体等に熱湯がかかっても大丈夫な防護をしたうえで運ぶことをおすすめします。
周囲の植物にかけない
雑草に熱湯をかける際は、大切な周囲の植物にかけないようにしてください。
ポットが大きすぎてかけにくかったり、重すぎたりすると、自分の思っている以上の範囲にかけてしまうことがあるので注意しましょう。
熱湯で除草後すぐに花苗や庭木を植えるのはおすすめできません。熱湯で植物の生育に有効性のある微生物が土壌からいなくなっている可能性があるので、ワンシーズンは間をおくようにしましょう。
その他の効果的な雑草対策とは?
ここでは、雑草に熱湯をかけて枯らす以外の効果的な雑草対策を7つ紹介します。

雑草を根から取る
一般的に、雑草を根から取ることを草取り、地上部分のみを刈り取ることを草刈りといいます。
草取りは、朝か夕方にするのがおすすめです。涼しい時間帯なので作業がはかどり、日中の暑さを避けることで体力の消耗を軽減することにもなります。
草取りを楽にしてくれる道具を4つ紹介します。
・草取り鎌 |草取りの必需品で、片手草取り、ノコギリ鎌など数種類ある
・ジョレン |雑草をかき集めるように使います。足腰への負担も小さい
・回転式草取り機|「差し込む、回す、取れる」の3ステップで硬い根も取れる
・根さばき |縁石やコンクリートの隙間など細かい箇所の雑草に効果的
草刈り機で刈る
草刈り機の動力には、軽くて騒音が少ない電気タイプと、音はしますが強いパワーと広範囲の作業ができるガソリンやディーゼルタイプがあります。刃は、金属刃やチップソー、ナイロンカッターが一般的です。
草刈り機で上手に刈るコツは、刃は地面から少し浮かせて、刃を少し左に傾けると刈りやすくなります。背の高い草は複数回に分けて刈り、草が絡んだら刃の回転速度を上げてみましょう。
使用前後のこまめなメンテナンスときちんとした保管が機械の持ちを長くし、安全作業にも影響を与えます。また、作業する時の服装にも注意が必要です。
グランドカバーを植える
しっかり除草した後に、地面を這うように伸びる匍匐(ほふく)性のグランドカバーを植えることで、効果的な雑草対策になります。
植える時のポイントは、雑草が生えてくるすき間を極力作らないように植えることです。費用を惜しみすぎて所定の株数を減らすと雑草抑制の効果を期待できなくなります。
グランドカバーの中には、成長スピードが早すぎて手に負えなくなる品種もあるので注意が必要です。手入れに手間をかけたくない時は、常緑種の丈夫な品種を植えましょう。
グランドカバーの植付けの適期は、通常、春と秋です。ただし、必ず品種別の植付け適期を確認してください。
木酢液・竹酢液を使う
木酢液・竹酢液は、昔は農家でも除草剤として使用していました。現在では、害虫対策や土壌改良目的で使われることもあります。
使用の際は、必ず製品ごとの希釈割合などに注意が必要です。
一般的には、雑草の除去で使用する場合は、原液から10倍程度の濃度で適切だとされています。
葉にはかけずに、根元に撒くことを意識し、散布後に7時間は雨が降らない天候の時に撒いてください。雨が降ると、木酢液が希釈されてしまうからです。
砂利や砕石を敷く
砂利や砕石を敷いて雑草対策する時は、雑草をしっかり抜き、下土の表面を平らに整地して転圧すると効果的です。砂利を敷く前に防草シートを敷くとさらに効果が上がります。
最近では、化粧砂利の種類も豊富になり、カラー砕石は敷くだけでモダンな外構づくりが可能となっています。歩くと音がするタイプは、防犯対策にもおすすめです。
最近では、「撒くだけで防草できる人工砂」も流通しています。吸水性が高く、雑草が必要とする水分や養分を吸い取ります。
特に固まるタイプは、敷詰めて水を散布すると表面が一体化して、雑草が生えるすき間を与えません。環境に配慮したリサイクル製品です
防草シートを敷く
防草シートは、光を遮断することで、雑草に光合成をさせないで枯らします。安全性を心配しながら草刈り機を使用したり、ご近所迷惑を考えながら除草剤を撒いたりするより無難だということで評価が高いアイテムです。
材質は一般的に、ポリエステルやポリエチレン、ポリプロピレンが多いです。ポリエステルは、価格は高めですが熱や紫外線劣化に強く長持ちして、ポリエチレンとポリプロピレンは価格が安い分、耐用年数は短くなります。
除草剤を撒く
除草剤は大きく分けて、粒剤と液剤があります。
粒剤は、土の表面に撒いて浸透させて、根が薬剤を吸収することで枯らします。草刈り後など雑草が生えていない時に撒くのが効果的です。
液剤は、枯らしたい雑草の葉や茎がしっとりと濡れるくらい撒きます。液剤は基本的に希釈して使いますが、枯らしたい植物によって希釈濃度が変わるので、説明書は必ず精読してください。
粒剤も液剤も手作業で撒くときは均一に撒くことを心がけ、必ずビニール手袋して撒きましょう。
庭のお手入れなら、スマイルガーデンへ
季節が暖かくなると、少し放置するだけであっという間に蔓延る雑草対策は面倒な問題です。特に梅雨から夏場にかけてぐんぐん伸びます。根まできれいに枯らさないとすぐに生えてきますし、お庭の草抜きはなかなかの重労働。
プロに頼んでみようか?と一度はアタマをかすめた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
smileガーデンで雑草対策をされた過去の施工例をご参考にしてみてください。
例)①

BEFORE

AFTER
お庭全体に広がった雑草です。これを全部抜くだけでも大変な作業です。こちらのお庭では雑草対策として人工芝を敷きました。人口芝に変えただけで、家全体が垢抜けた印象です。
例)②

BEFORE

AFTER
形や大きさの違う敷石があるお庭です。石の無い場所に雑草が生えていますが、石の周りの雑草をきれいに抜くのは難しいものです。敷石も取り全体に砂利を敷き詰めてスッキリしました。
雑草を放置していると家全体のイメージが悪くなる…でも草抜きは手間がかかるしすぐ生えてくる…
そんなストレスを何年も抱えていませんか?そろそろプロに任せてみませんか?
まずは一度smileガーデンにお問い合わせください!