「除草剤を撒きたいけど選び方がわからない」
「どうやって撒くのが効果的なのだろう?」
「巻き方の注意点を知りたい」
除草剤は、用途や場所、枯らし方などで種類がたくさんあり、選ぶのに苦労する方が多いのではないでしょうか。
撒くときには、ご近所のペットや植物への影響、天候による除草効果の差などを考える必要もあります。
この記事では、除草剤の適切な選び方や効果的な撒き方、撒く時の注意点などを紹介しています。
ぜひ最後までご覧いただき、失敗しない除草剤散布の参考にしてください。
草刈り後の除草剤の失敗しない選び方
除草作業の負担をできる限り軽減したい時は、除草剤の散布が欠かせません。しかし、除草剤の種類や特徴を知らないで使うと、思うような結果が得られないで後悔することがあります。
除草剤は、剤型(形状)や使う場所、枯らしたい雑草や枯らし方などで種類が変わります。薬剤の特徴をしっかり把握したうえで選びましょう。
剤型で選ぶ|粒剤・液剤
除草剤の剤型は大きく、粒剤と液剤に分けることができます。
土壌に撒く粒剤は、雑草が生えてくるのを予防したり、生え初めに使ったりすることが多いです。
駐車場や空き地などの広い範囲で、長期間、効果を持続させたい場合に向いています。
葉の表面に振りかける液剤は、速効性は高いですが、土壌にとどまることがないので持続性はありません。
今生えている雑草を枯らしたい、散布後に植物を植えたいという時に使います。
使う場所で選ぶ|農耕地・緑地管理地
農耕地用の除草剤は、畑の畝間で使ったり、果樹の下で使ったりします。
散布後に作物を摂取しても大丈夫か、環境汚染の心配がないかなどを細かく検査して使用料が決められているため用法用量を守ることが大切です。
緑地管理地用は、駐車場や空き地など、周囲で農作物を育てていない場所で使う除草剤になります。
農耕地用と緑地管理地用は、はっきりと区別して使わないと、農薬取締法に違反することになるので注意しましょう。
枯らしたい雑草の種類で選ぶ|選択性・非選択性
選択性の除草剤は、農作物がある畑や芝生等は枯らさずに、雑草だけを枯らしたい時に使います。
万が一、農作物にかかったとしても安全性は高いです。
非選択性は、種類を選ばずに植物を枯らしたい場所に使うため、近くにある枯らしたくない植物も枯らしてしまう可能性があります。
農作物と雑草の分解酵素や生体内成分の違いを利用することで選択性・非選択性を分けることができます。
枯らし方で選ぶ|土壌処理・茎葉処理
選択性の除草剤は、農作物がある畑や芝生等は枯らさずに、雑草だけを枯らしたい時に使います。万が一、農作物にかかったとしても安全性は高いです。
非選択性は、種類を選ばずに植物を枯らしたい場所に使うため、近くにある枯らしたくない植物も枯らしてしまう可能性があります。
農作物と雑草の分解酵素や生体内成分の違いを利用することで選択性・非選択性を分けることができます。
枯らし方で選ぶ|土壌処理・茎葉処理
土壌処理剤は土壌中に薬剤処理層をつくって、雑草種子が発芽・発根するときに吸収されます。薬剤が成分を吸収するまでに時間がかかりますが、竹のように塊茎で増えるスギナを枯らすときに便利です。
茎葉処理タイプは、茎や葉から薬剤が吸収されます。できるだけ早く枯らしたい、特定の場所のピンポイントを枯らしたい時に使います。
成分によっては、かけむらがあると枯れる部分にもムラが出やすいです。
草刈後の除草剤の効果的な撒き方
除草剤には、土中から根に吸収させて枯らす粒剤と、葉や茎に直接撒いて枯らす液剤があります。それぞれの撒き方の手順と撒き方のコツを紹介します。
効果的な撒き方の手順
粒剤は、土に撒いて浸透させて、薬剤を根が吸収することで雑草を枯らすので時間がかかります。
草刈り後など雑草が生えていない時に撒くのが効果的です。
一般的には、1㎡に対して10~40gが基本になります。雑草の種類や量によって変わってきますので、計量カップなどを利用して正確に計量してください。
撒く時は必ずビニール手袋を着けて、ペットボトルなどを使い、ボトルを上下か左右に振りながら撒きましょう。
液剤は、枯らしたい雑草の葉や茎に、しっかりかかるように撒きます。葉がしっとりと濡れるくらいが目安です。
液剤は基本的に希釈して使います。枯らしたい植物によって希釈濃度が変わるので、説明書は必ず精読しましょう。
液剤を使う時は、噴霧器かジョウロを用意してください。ムラが出ないようにS字形に撒き、1週間をめどにチェックして枯れ始めていない部分は再度撒くようにします。
覚えておいてほしい撒き方のコツ
粒剤も液剤も人の手で撒くときは、とにかく均一に撒くことを心がけてください。そして必ず、ビニール手袋を着けて撒きましょう。
撒く量は、除草剤や雑草の種類で違うので、事前にしっかり確認しておくことが必要です。
用法・用量を読み込んだうえで、現状に合わせて微調整を行います。
まず、撒く範囲を決めて、上から下とか、右から左とか方向を決めて撒くと均一になりやすいです。
除草剤を撒く範囲の近くに、樹木など枯らしたくない植物があるときは、最低でも1m以上は離して撒くと安心です。
草刈後の除草剤を撒く時の注意点
自分の家の雑草対策に適した除草剤を選び、撒き方や撒く時のコツを確認したら、実際に除草剤の散布を行います。
現在流通している除草剤は、農林水産省登録を取得しているものであれば、使用方法さえ守れば人や環境への安全性は確保されています。
しかし、さまざまな環境問題にセンシティブな現状では、自分自身はもとより、ご近所への配慮は欠かせないでしょう。
また、せっかく費用や時間をかけて除草剤を散布するのですから、できる限り効果的な作業が求められます。
ここでは、ここでは、除草剤を撒く時の注意点を説明します。
服装と道具
液剤の除草剤散布では、風向きやちょっとした手違いで、自分に薬剤がかかっても大丈夫な服装が望まれます。
農家さんが農薬を散布するときのような重装備は必要ないかもしれませんが、長袖、長ズボン、マスクや保護メガネ、手袋などは必要です。また、念のため、虫刺されや紫外線の対策もしましょう。
除草剤の道具としては、ボトルやジョウロなどの他に、粒剤、液剤ともに一般住宅用の散布機があります。
粒剤用は、ハンディタイプで、キャップを回すだけで散布量を調節できるアジャスト機能付きがおすすめです。
肥料や種、融雪剤の散布にも使えるので、1つあれば重宝します。
液剤用は、肩掛けの手動蓄圧式スプレーがおすすめです。ノズル先端の調整で細かい霧からストレート噴霧状態に変更できるタイプが人気となっています。
ご近所への配慮
除草剤は、散布したい場所の周囲についての配慮も大切です。自分の庭や敷地にだけ撒くつもりでも、風にのってご近所の庭や土地にとどく可能性があります。
特に、庭木やペットを大事されている燐家の方には、除草剤散布作業をする日時を事前に話しておいたほうが良いでしょう。
実際に除草剤が自分の庭に入ってきている事実がなくても、除草剤散布している姿を見たり、ニオイがしたりするだけでも気にされる方が多いからです。
雑草が気になる場所が、燐家の庭や敷地と密接している場合は、除草剤散布ではなく防草シートなどの設置の検討をおすすめします。
雑草の草丈
除草剤の粒剤を土中に浸透させて雑草を枯らす場合は、草刈り後のように雑草の草丈は低くいほうが、薬剤が土壌に浸み込みやすく効果を期待できます。
逆に、葉や茎に直接かけて枯らすタイプでは、草丈や茎葉の面積が大きいほど、効果は確実になります。
液剤の除草剤の多くは、葉から吸収されて根まで到達して、根から雑草を枯らすタイプが多いです。
がんこな多年草雑草などは、成長が止まった時期に散布すると効果的だとされています。理由は、成長期は養分が上へ上へと運ばれますが、成長が止まると今度は根に養分を移動させるため薬剤が効率よく根へ移動するようになるからです。
ただしこれは一般論であり、除草剤を購入する際は、効果のある雑草の種類や効果的な散布時期を説明書やWeb情報などで確認することは必須です。
撒く時の天候
除草剤は、撒く時の雨や風などの天候も注意が必要です。
土に撒く粒剤の除草剤は、晴天や曇り、小雨でも撒くことができますが、せっかく撒いた粒剤が流れてしまうので散布後の豪雨だけは避けてほしいです。雨で流れた粒剤が、他の植物を枯らしてしまう危険性もあります。
液剤の除草剤も雨が降る前の散布は避けましょう。液剤は、散布後6時間以内に雨が降ると、薬液が流れてしまって効果があらわれません。
風が強い時も、除草剤の散布は避けるべきです。風で意図しない方向へ飛んでいき、枯らしたくない植物に影響を与えることがあります。
また、自分に薬剤がかかってしまう可能性も高くなります。
用量・用法を守る
除草剤に限らず、薬剤関係は用量・用法を守るのが基本です。メーカーは、ユーザーが安全に使えて、環境に対しても安全性が確保できることを前提に用量・用法を設定しています。
常識的な範囲での微調整は可能ですが、大幅な変更はおすすめできません。
除草剤散布の効果を高めたい、撒く回数を減らしたいなどの気持ちが先行してしまうことは分かるのですが、無理な散布が人や植物、ペットなどに影響を与えることがあるので注意してほしいです。
草刈後の除草剤の選び方は?効果的な撒き方や使用上の注意点も紹介
除草剤は枯らし方や雑草の種類によって、適したものを使用する必要がありますね。
枯らしたくない樹木にも注意が必要ですし、ご近所に迷惑をかけるようなことがないよう
配慮しなければなりません。
ここでsmileガーデンにご依頼いただいたケースを見てみましょう!
例)①
BEFORE
AFTER
隣家が近く、樹木の周囲を大量の雑草が生い茂っています。散布方法にも注意が必要な状況ですが、きれいに雑草だけが無くなっています。
例)②
BEFORE
AFTER
様々な雑草で砂利部分も覆われ、樹木が隠れてしまうほど背の高い雑草もあります。草刈も大変ですし蹲(つくばい)も置かれているので、慎重に薬剤を選びたいお庭です。施工後は隠れていた庭石や松が姿を現し、趣のある和風のお庭が復活しました。
いかがでしたか?きれいなお庭を維持するために雑草問題は避けて通れません。
プロに任せれば大切な樹木を守りながら、安全かつ効果的に除草ができます。
まずは一度smileガーデンにお問い合わせください!