サービスについて
庭木にとって負担の大きい工事となるため、適期や準備作業を考慮した計画を立てておくことが重要です。
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庭木の移植とは
そんな植木を移植するには、掘り起こすだけでかなりの手間と時間、そして人の手では当然持ち運びできませんので、重機やクレーン車を必要とするからです。
植木屋さんで新しく購入する植木と違い、植えつけてから5年以上たち、根が張ってしまった植木の移植は枯れやすいので注意しなければなりません。
なぜなら、植木は根の先端の細根から水や養分を吸収しますが、移植する場合、四方の根を切らなければならないので、細根のある先端部は切ってしまうことになります。
すると水を吸い上げられなくなってしまうからです。
通常の移植は、移植の半年から1年前に根切りをし、幹に近い所に細根を発生させる移植工法がよく使われます。
そうすることで、切ったところからたくさんの細根が出てきます。
この移植のための根切りを「根回し」といいますが、根回ししていない移植は、ほぼ枯れてしまうといってもいいほど、根の活着は期待できません。
そのため、どうしても移植して生かしたい場合は、2回(根回し+半年後の移植)の作業をもって計画通りにすすめる必要があります。
※移植の場合、「枯れ保証」の対象とはなりません。
移植のための根巻
移植に伴うクレーンでの吊り上げ
庭木の移植工事料金の構成
実は、ほとんどの場合で撤去して新たに庭木を買って植えたほうが安くなります。
なぜなら、移植は難易度の高い工事のため、その移植費用が高額になりがちです。
しかも、移植は枯れやすくなるため、記念樹や、特別な庭木でなければ、新たに植えることをおすすめいたします。
移植料金の決まり方と相場
幹の太さが太ければ太い程、根の大きさも大きくなります。そのため、作業にかかる工数も増え、重量も増えることで危険性も増します。
地域によって相場は違いますが、建設業界では人件費1人当り1日○○円と決まっており、造園の場合は2万円~3万円が相場です。
正確な料金の決まり方
人件費が1日(8時間労働)当り3万円の場合、幹の太さ直径30cm(幹周り90cm)の庭木を1本移植する場合において、2人で8時間で完了できるとしたら、この移植工事代の相場は1回当りの工事費60,000円ということになります。しかし、現場の搬入のしやすさや、重機が使えない現場となるとさらに時間がかかることになるため、料金も割増となる場合があります。
他に、移植後の植え付け場所で、風で倒れないように固定する支柱代や、庭木が育つために肥料や堆肥を含む土代、そして、クレーン車を使用しなければいけない庭木の重さや作業環境の場合はクレーン車使用費が別途発生します。
このように、移植工事の場合は、掘り取り等の移植費、移植先への運搬費・機械代・支柱代・客土代など様々な項目の合計で移植工事費となるのです。
そのため、単価と言う相場を出すことはそもそも難しいでしょう。
正確な料金を出すためには必ず「現場調査」が必要です。
作業以外で発生する料金とは?
重機等の使用費の相場は、ラフタークレーン車が1日当り5万円~10万円、ユニック車や高所作業車が1日当り3万円~6万円、バックホー(ユンボ)が1日当り8,000円~2万円となります。
移植料金一覧
幹直径 | 単価(移植1本当たり料金) |
---|---|
5cm未満 | 22,000円〜65,000円/1式(税込24,200円〜71,500円/1式) |
5cm以上 | 概算不可 |
※幹の直径が6cm以上ある場合は、人力で作業が出来ない場合があります。その場合、重機が該当樹木の場所まで入っていける現場環境が必要です。
※庭木の大きさによってはクレーン車やバックホー等の重機費用が発生する場合がございます。その場合は別途費用が発生します。
※移植工事の難易度や危険性により、新たに木を購入して植栽するより移植の方が費用が高くなります。
※移植工事は新たに木を購入して植栽するよりも、枯れる可能性がかなり高いため、枯れても保証はしておりません。予めご了承ください。
※移植する樹木は夏の暑さに弱いため、6~9月(地域による)はお断りする場合がございます。
※同じ敷地内への移植ではなく異なる敷地への移植の場合は、別途運搬費がおよそ1km当り500円~1,000円(税込550円~1,100円)発生します。
※下記の場合、作業自体出来ない可能性もございます。
(例① 根元の幹の太さが直径10cm以上あり、重機・クレーン車が入っていけない場所に植わっている場合)
(例② ブロックの際に植わっていたり、排水管が木の真下を通っている場合において、根がブロックや管等に絡まっている可能性がある場合)
鉢内寸直径 | 単価 |
---|---|
15cm未満 | 5,000円〜8,000円/1式(税込5,500円〜8,800円/1式) |
15cm~20cm未満 | 6,000円〜10,000円/1式(税込6,600円〜11,000円/1式) |
20cm~30cm未満 | 10,000円〜15,000円/1式(税込11,000円〜16,500円/1式) |
30cm~45cm未満 | 概算不可 |
移植までの手順
移植のだいたい数ヶ月前から1年前に、幹の直径の4~5倍の根鉢を、幅20cmくらい掘り下げます。張った太い根を3~4本残し、他の根は溝の内側で全部切り取ります。残した根は、露出した部分の皮をはぎ取ります。根鉢の直径2/3くらいまで掘り下げたら、元のように土を埋め戻します。数ヶ月放置すると、切った根の先と皮をはいだ部分から細い根が発生してきます。それが細根です。
根回しは庭木を移植するための準備作業なので、移植を予定している時期から逆算してその数か月前に根回しを行うことが大事です。一般的に、根回しを行うと早い樹種で2週間~1か月後には移植が可能ですが、ある程度時間をかけたほうが新しい細根がたくさん発生してくるので、数か月待ったほうが安全です。
根の周りをスコップやノコギリで根を切りながら重機で掘っていきます。
掘り取り後の状態です。
掘り取りした木の根から土が落ちないように根巻きします。
根巻きの完成です。この時点でやっと植木を移動させることが可能となります。
根鉢は幹の4~5倍の根鉢となります。そのため、幹の直径の6~7倍の部分が土の状態である必要があります。要は、根元の幹の直径が30cmの場合、幹を中心として半径1mは土だけの状態である必要があります。ブロックや石、コンクリートなどが、半径1m以内にある場合は堀り取り自体ができないということですので移植は不可能となります。
移植する樹木は、大きくなってしまった(幹が太い)植木が対象となることがほとんどです。
その移植対象の植木の重さは、何百キロの重さがあり、人間が持ち上げて移植させることは不可能です。
そのため、ユニック車というクレーン付きトラックが必要となります。
ユニック車では不可能な場合には、ラフタークレーンを使用しての移植も可能です。
ラフターでは、ユニック車で届かない距離でも可能ですが、ユニック車よりさらに大きな車になりますので、道幅などの制限が厳しくなります。
さらに、1回のラフター使用費も5万円程度になります。
無事、トランクに積み込みができたら、トラックにて運搬です。
移植先はあらかじめ根鉢よりひと回り大きく掘っておきます。
石などが土に混ざっていると、植木にはよくありません。
そのため、植え付け後の生育を考慮し、土と堆肥を混ぜた腐葉土(客土)を使用して植え込みます。
客土が出来たら樹木を穴に入れます。
この時、樹木の根が移植場所の地面より少し高いぐらいに植えましょう。
次に、土と水を交互に少しずつ穴の隙間に入れていき、ドロドロの泥で埋めていきます。
この時穴の中の空気を抜く為に、樹木を丁寧に傾けてまた戻したり、鉢の周囲を棒でよく突付きます。
これを数回繰り返して鉢が埋まれば終了です。
支柱
植えつけられた直後は、樹木の根が短く活着していないので、風等で揺れてしまうと、新しく伸びた根の伸長の阻害となったり、強風の場合倒れてしまうこともあります。
そのため、支柱を付け樹木が根本部分から傾いたりしないようにしておく必要があります。
剪定
植えつけられた樹木は、移植の前より根が減っている為、根からの水分吸収が少なくなっています。
そのため、上部の枝葉を減らして吸収と蒸散のバランスを保ってあげる必要があります。
移植はそもそも移植可能時期に移植を行っても枯れる枯れないかは5分5分です。
そのため、移植においては枯れても保証はできません。
ご依頼の際は、あらかじめご理解の上ご発注ください。
移植の可能時期
常緑広葉樹 |
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3〜5月、9〜10月 |
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