シルバープリペットは成長が旺盛なので、放っておくと四方八方に枝を伸ばし樹高が2m以上になってしまうことがあります。
定期的に剪定を行い、樹高や樹形を整えることが必須です。

ここでは、シルバープリペットの剪定時期について解説します。

シルバープリペットは成長が旺盛で剪定にも強いため、基本的には一年中剪定することが可能です。

翌春の花を確実に楽しみたいのなら、花が咲き終わった後から花芽ができるまでの6月～7月にかけて、剪定を行うのがおすすめです。

樹高や樹形を大きく整える強剪定を行うなら、夏の成長を終えた10月～2月に行うのがベストです。

シルバープリペットの剪定を自分でしたいという方のために、剪定に必要な道具や基本の剪定方法を紹介します。また、シルバープリペットの剪定で失敗しないための注意点も紹介するので、剪定に挑戦する前にご一読ください。

シルバープリペットの剪定に必要な道具は以下の通りです。

用途によって様々な造園道具がありますが、それら使用の上では十分注意しなければなりません。
一つずつ見ていきましょう。

シルバープリペットの剪定では必ず剪定用の手袋を着用しましょう。剪定中に枝の切り口や刃物などで手指を傷つけるのを防ぎます。手のひら側が樹脂コーティングになっているものは、剪定バサミやノコギリが滑りにくく安全です。

シルバープリペットの剪定で最も活躍するのが、ペンチのような形をした剪定用のハサミです。直径1～2cm程の枝を切るのに使います。

剪定バサミには、バイパス式とアンビル式の2種類がありますが、シルバープリペットの枝は比較的細く柔らかいため、上下の2枚の刃を交差させて枝を切断するバイパス式がおすすめです。剪定バサミにはサイズがいろいろあるので、手の大きさに合わせて使いやすいものを選びましょう。

シルバープリペットを生垣として仕立てる時に便利なのが刈り込みバサミです。
剪定バサミよりも刃の部分が長く、一度に多くの枝葉を刈り込めるので、非常に便利です。

刈込ばさみは、太い枝を切るというよりは細い枝葉を細かく整える目的で使い、生垣の表面となる広い面積を効率的に整えられます。

トリマーは刈込剪定用の機械です。
燃料によるエンジン式とコードや充電式の電気タイプがございます。

刈込バサミで刈り込むよりも数倍速く作業が可能ですので、生垣や植込みは主にトリマーを使用して作業しますが、プロの庭師はエンジン式を使用します。
なぜなら、電気式は力が弱く、太めの枝が切れない場合があるからです。

ただし、一般個人の方が使用する場合は電気式で十分かもしれません。

庭木バサミは刃先が細いので、剪定バサミでは入りにくい込み入った場所に入りやすく、小回りが利きます。
剪定バサミほど太い枝は切れませんので、細い枝や最後の仕上げに使用します。

取手の片方の輪には親指を、もう一方の輪には中指から小指までを入れて、人差し指は外に出してハサミを支え、安定させて使うのがコツです。

太い枝を剪定した後の切り口に塗ります。シルバープリペットの剪定で使う癒合剤としておすすめなのは、トップジンＭペーストやカルスメイトなどです。

熊手や竹箒（剪定した葉や枝を集めるのに使用します）、箕（ちりとり代わりに使います）、シュロ縄（切ってはいけない枝を一時的にまとめておく）フレコンバッグ（枝葉を入れるごみ袋です）などがあると便利な道具です。

シルバープリペットの剪定方法は、生垣として仕立てる場合と、単体の低木として仕立てる場合とで異なります。
見ていきましょう。

 

生け垣として仕立てる場合

①側面を刈り込む

刈り込みバサミまたはエンジン式のトリマーを使って、生垣の側面を刈り込みます。刈り込みは下から上へ行い、上部は若干狭めで下部は若干広めの台形に仕上げることがポイントです。

②上面を刈り込む

上面はなるべく平らに刈り込む。次の剪定までに成長することを見込んで、理想の樹高よりもやや低めに刈り込みましょう。

 

自然樹形の低木として仕立てる場合

①枝先を切る

シルバープリペットの伸び過ぎた枝先を切って一回り小さく仕立てます。1年に1～2度行うのが理想的ですが、年に1度でも大丈夫です。
ただ、その場合は枝も伸びすぎています。
大きく育ちすぎたシルバープリペットを一気に小さくしたい場合は、切り加減や時期によって枯れてしまう場合もありますので注意が必要です。

②不要な枝を取り除く

枯れたり病気になっている枝、他の枝と絡まっている枝、下向きに伸びている枝、込み合っている枝は、枝の付け根から取り除きましょう。

シルバープリペットの剪定で注意したい点は、以下の通りです。

 

①大胆に剪定しても大丈夫

シルバープリペットは生育旺盛な植物なので、剪定後１カ月もすれば新芽が出てきてグングン成長します。こまめに剪定するよりは、１年に１度か２度、大胆に剪定する方が手間がかかりません。次の剪定までの成長を見越し、「切り過ぎたかも」と思うくらい大胆に剪定をしても、すぐ成長します。
ただし、時期によっては枯れてしまう場合もあるので注意が必要です。

 

②花芽を落とさない

シルバープリペットの剪定は基本的には一年中可能ですが、秋以降に剪定すると翌春に花をつける花芽を切ってしまうことになります。花を楽しみたい場合は、花の咲き終わった後から8月頃までに剪定を済ませるようにしましょう。

 

③先祖返りした枝は付け根から切る

シルバープリペットの葉はクリーム色の斑点が入っているのが特徴ですが、成長の過程で斑のない濃い緑色の葉が生えてくることがあります。これは斑入りの品種によく見られる先祖返りという現象で、放置しておくと斑のない葉が増えてしまいます。先祖返りした枝は付け根から切って取り除きましょう。

シルバープリペットは生育旺盛で、大胆な剪定にも耐えられる植木なので、初心者でも簡単に剪定できます。しかし、生垣として仕立てている場合や、他にも剪定が必要な庭木が多くある場合、造園業者や庭師に剪定を依頼することも検討してみましょう。

シルバープリペットを自分で剪定するメリットとデメリットを紹介します。

自分で剪定するか業者に依頼するかで悩んでいる方は、メリットとデメリットをよく比較した上で判断してください。

 

メリット

• 剪定道具を揃えてしまえば、ほぼ費用がかからない
• お金を掛けずに伸び過ぎた枝や先祖返りの枝を見つけ次第、こまめに剪定できる
• 満足感や達成感が得られる

 

デメリット

• 剪定道具の購入に費用がかかる
• 剪定道具の収納場所が必要になる
• 剪定後の枝葉ゴミを自分で処理する必要がある
• 時間が取られる

 

自分で剪定するか業者に依頼するかで悩んでいる方は、メリットとデメリットをよく比較した上で判断してください。

 

シルバープリペットを自分で剪定することに少しでも不安を感じる場合は、剪定のプロである造園業者や庭師に剪定を依頼することをおすすめします。

シルバープリペットの剪定を請け負っている業者は、スマイルガーデンのような全国展開しているチェーン店がおすすめです。ウェブサイトからお住まいの地域にあるチェーン店を検索でき、オンラインで見積もりも取れます。

地元の庭師や造園業者から探す場合は、近所の人や知り合いが実際に使ったことがある業者の中から評判の良いところを選ぶのが安心です。ネット検索で探す場合は、口コミやレビューなどを参考にしましょう。

業者に剪定を依頼するまでの流れは以下の通りです。

①業者に直接電話をかけるか、ウェブサイトの問い合わせフォームを使って、剪定の相談をしてみましょう。剪定してもらいたい庭木の種類、本数、生垣の長さなどを伝えましょう。

②オンラインや電話だけで剪定料金を提示してくる業者もありますが、現地調査しないと正確な見積もりが出せないことも多いです。まずは業者に現地を見に来てもらう日時を決め、見積もりを出してもらいましょう。現地調査と見積もりまでは無料で行ってくれる業者が多いです。

③できれば最低3社から相見積もりを取りましょう。見積もり金額と業者の対応を総合的に比較して、依頼する業者を選びましょう。剪定料金全額を前払いを求めない業者だと、最後まできちんと対応してもらえるので安心です。

シルバープリペットの剪定は自分で行うことも可能ですが、プロの業者に依頼するメリットも多くあります。ここでは、造園業者や庭師に頼むメリットについて解説します。

 

適切な剪定ができる

シルバープリペットは花壇などの低木として育てている場合と生垣で育てている場合では、剪定方法が異なります。生育旺盛で大胆な剪定も可能なので、造園業者や庭師に依頼すれば、次回の剪定までの成長を見越し、適切に剪定してもらえるでしょう。

 

時間や労力を省ける

剪定に必要な道具を揃えたり、実際に剪定作業をしたり、後片付けをしたりと、自分で剪定するには時間がかかります。仕事が忙しくてなかなか休みが取れない方、せっかくの休みの日は趣味や家族の団らんに費やしたい方は、業者に剪定をしてもらうのが良いでしょう。

 

枝葉ゴミの処分もしてもらえる

シルバープリペットは生育旺盛なので、剪定後は大量の枝葉ゴミの処分もしなくてはいけません。自分で剪定する場合は、お住まいの自治体の規定に基づいて枝を一定の長さで切り揃えたり、細かな葉や小枝をゴミ袋に詰めたりする片付作業の方が、実際の剪定作業よりも大変かもしれません。業者に剪定を依頼すれば、枝葉ゴミの処分まで行ってもらえるので安心です。

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